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ecdysisは「脱皮」。管理者・心炎の悲嘆と絶望、歓喜と希望のあやなす過去・現在・未来を見つめ、アダルトチルドレンより回復する為のブログ。メール:flamework52@gmail.com


by 心炎

先取り不安の幼稚園児

 幼稚園時代の想い出では、3人の兇暴ないじめっこに苦しめられ、毎日幼稚園にいくのが憂鬱で怖くて不安でならなかった。

 毎日、帰るときにいじめられるし、それから解放されても、また明日、登園しなければないかと思うと、いてもたってもいられない恐怖と不安に心がいっぱいになって、世界が灰色になるのだった。土曜日になれば、日曜日は登園しないですむかと思うとうれしかったが、それとても月曜日になれば、またいじめられると予期するので、休日のうれしさも半減してしまうのだった。典型的な先取り不安が、もうそのころからはじまっていたのだ。

 今でも当時のいじめっ子たちを許せない。あんなに不安と恐怖と抑うつの苦しみに、楽しいはずの幼稚園時代を奪われたことには恨みをもっている。同じ苦しみを、そいつらに味わわせてやりたいと、激しい怒りをおぼえる。自分だけが、あんなひどい目にあうなど、不公平だ。

 とはいうものの、三人の中でもっとも兇暴だった人間は、二十歳代で自殺してしまっているし、もうひとりは親戚の子だし、もうひとりはのちにぎくしゃくながらも友人になったし、怨みを晴らせる当時者はもういない。

 私は彼らにわかってほしかったのだ。自分がどれほどの被害をうけているかということを。だが、当時、それを表現することはできなかった。殺されるような恐怖を感じているとは、向こうは想像もしなかったにちがいない。

 本当は、彼らとケンカして、ほかの子と同じように、つかみあいとっくみあってコミュニケーションすればよかったのかもしれない。母の「よい子でいなさい」という至上命令がなかったら、私はよほど自由に、いじめっ子たちとも、それなりにつきあえたかもしれない。

「良い子」すぎるのは、やはりよくないのだ。いってみれば精神的な免疫不全となるからだ。善玉菌だけを体内に残そうとしても無理な注文であるように、腕力のふるいかたとともに喜怒哀楽すべてにわたってバランスよく感じて表現する試行錯誤を、子供はやらなければいけないのだ。

 それをやらないと、だれもがACになると、私は信じる。
Commented by りゅう at 2009-11-16 22:58 x
お久しぶりです。
今日書かれていること、自分にもすべて当てはまります。
しかも「良い子でいなさい」はまだ自分の中に根付いているので、本当に苦しいです。

今年はスポンサーを見つけることができたので、12ステップをしっかり踏み、自分らしく生きられるようにがんばります。

自分らしく、あるがままの自分を受け容れることが目標です。
Commented by 心炎 at 2009-11-17 00:16 x
りゅうさん、スポンサーが見つかってよかったですね。
回復が進みますように。

実は先週、横浜で開催された「依存症からの回復研究会」の集会に行きました。同会は検索すればホームページが出てきます。ttp://kaifukuken.org/
(頭にhを補ってください。ぜんぶ書くと投稿できないのです)

そこで売っている2冊の本が、勉強しがいがありそうで、これまでの横浜会場に続いて、来年1月17日から毎週日曜日9:30~12:00、船橋会場(船橋市中央公民館)で勉強会が開催されますので、それにいってみるつもりです。
 この研究会のサイトの「アーカイブ(資料室)」の「棚卸表に関する資料」が役立つかもしれません。

 お互い無理して「良い子」してきた自分から自由になりましょう。
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by ecdysis | 2009-11-16 00:44 | アダルトチルドレン・依存症 | Trackback | Comments(2)