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私は親に見捨てられた

 2週間ばかり前から、数日間、わけのわからない不安感と恐れにとらわれ、夜中にはっと目覚めることがあった。何が原因なのか思い当たらない。だが、とにかく不安感が去らない。あまりにも、その感覚がつらいので、ひどく感情的になって知り合いと言い合いになったりして、自分でよろしくないとわかってはいたが、理由がわからなかった。

 とにかく、ずきずきと痛むような孤独感があることだけはわかっていたが、正体がなんなのかわからなかった。きっかけはいろいろと思い当たるが、では根本的な理由がどこにあるのか、見つからない。
 ものわかりのよくない知り合いと言い合いになり、自分でも驚くほど鋭く激しい怒りにとらわれてしまったその晩、夜中にどきどきする悪夢とともに目覚めたとき、やっと感情的になって苛立つ最近の自分の原因がわかった。

 理由や経過はともかく、私は自分が「見捨てられている」と感じ続けていたのだ。
 別にそれを証明する出来事が、最近あったわけではない。そうではなく、これまで言葉にならなかった子供のころの感情に、やっと気付いたということだ。

 AC用語に「見捨てられ不安」というのがあるが、その中にふくまれる感情なのはまちがいない。
 しかし、「見捨てられ不安」は「予期不安」のニュアンスが強く「見捨てられたらどうしよう」「見捨てられないようにしよう」という「未来に対する姿勢」の方をいうことが多い。

 私の場合は「すでに見捨てられてしまった」「見捨てられている」「見捨てられたままほおっておかれている」という「現在進行形」の「見捨てられた子供」の感情だ。私が母に虐待されて絶望したとき、実は「自分は母親に見捨てられた」と感じていたことに、これまで気づけなかったのだ。

 見捨てられた私は、すなわち「ダメな自分」という烙印を自分自身に押さざるをえず、それが低い自己評価と自己不信につながった。そして、それ以後のわたしは、「見捨てられている自分」を自覚しないために、そこに目を向けないために生きてきたのだとやっと気付いた。

 自分は親に見捨てられた、という感情がつらすぎるので、あらゆる手段を用いて否認し続けてきたのだ。
 親に虐待されて「もうだめだ」と絶望したときの「だめだ」という感覚には、「親に捨てられた、だからもうだめだ」という感情が主調をなしていたのだ。

 虐待されたときの子供のころのように、体の奥が震えるような、泣きたいような気持ちがよみがえる。
 だが、あのころにはいえなかったことを、今になってやっと表現できる。
 私は当時の母にいいたかった。

「かあちゃん、あなたは卑劣だ。卑怯だ。非力な子供の私に、あんなことをするなんて!」

 そうだ。私を虐待した母は、少なくともあのとき卑劣な親だったのだ。

 良い親でもなければ、まともな親でもなかった。それが事実だ。
 
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Commented by 文太 at 2011-12-25 10:27 x
親から見捨てられたという事は、ある意味、親という存在から解放されたような気がします。

八神さんは自分自身が幸せになる方法を考えた方が良いと思いますよ~
Commented by 心炎 at 2011-12-25 23:34 x
文太さん、ありがとう。
おとなとしてはおっしゃる通りです。
でもね、私は当時、まだ小学校に入りたての子供でしたので。
それでも、「解放」という考え方も、確かにありますよね。
今の自分の幸せを考えるのはもちろんです。

来年もどうぞよろしく。
Commented by さくら at 2013-09-17 00:24 x
同じく見捨てられ感で苦しんでました。
いつも否定し、見捨てる親(現在進行形)
Commented by 心炎 at 2013-09-17 01:21 x
ようこそ、さくらさん。実は否定し見捨てる親というのは、自分自身をも否定し見捨てているんだと、いまはわかります。子供が不幸せで親が幸福というのはありえませんから。子供が不幸なら、親もまた不幸なのです。親自身が幸福でなければ、子供を幸福にすることはできません。
そんな風に考えます。
さくらさんが、親の呪縛から解放されておられればよいのですが。
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by ecdysis | 2011-11-23 00:31 | アダルトチルドレン・依存症 | Trackback | Comments(4)

ecdysisは「脱皮」。管理者・心炎の悲嘆と絶望、歓喜と希望のあやなす過去・現在・未来を見つめ、アダルトチルドレンより回復する為のブログ。メール:flamework52@gmail.com(exciteメールは2018/9/18をもって使用不能となりました)