なぜ、私は年齢を重ねたのか
2012年 02月 18日
なぜ、私はこれまで、少年時代の激しい心の傷をかかえたまま、年齢を重ねてきたのか、今日わかったような気がする。
高校時代に胸苦しい想いで生きていた頃に聴いていた曲を、何曲も繰り返して聴くうちに、私の心から三十数年という年月のうちに重ねた、分厚いかさぶたの層が剥がれ落ちるのを感じた。
傷ついて傷ついて常に血を流し続けてきた、少年の心の肌の上を覆ってきた苦く痛い年月のかさぶたが、剥がれおちて、私は三十数年ぶりの情感を、突如として取り戻した。
なんということだろう。あれほど傷つき膿み果てたはずの、少年の心はまったく無傷であった。
いな、この長い年月のかさぶたの下で、いつのまにか少年の心の傷は癒えて、真新しい赤子のような肌を取り戻していたのだ。
私は、私のもっとも大事な時代を癒し救うために、年齢を重ねていた。そのことが突如としてわかった。
ほかのアダルト・チルドレンの人たちも、きっと同じだと信じる。
私たちは、決して苦しむためだけに時間を重ねてきたのではない。その時間の層の下で、回復し治癒しつつあるものが、いまも息づいているのだ。
それは過去の死物のように見えていたが、決して死んではいなかった。
私は今日、それを知った。私は生きている。過去も現在もともに、生きている。
アニメ映画の『風の谷のナウシカ』の内容を思い出す。
あのおぞましく危険な猛毒の死の「腐海」の地下で、実は無害できよらかな砂と土が、時間をかけてつくられていた。
それ以外に適切なたとえが見当たらないほどに、私たちの心にも、そっくり同じことが、いまこの瞬間にも起こっているのだ。
高校時代に胸苦しい想いで生きていた頃に聴いていた曲を、何曲も繰り返して聴くうちに、私の心から三十数年という年月のうちに重ねた、分厚いかさぶたの層が剥がれ落ちるのを感じた。
傷ついて傷ついて常に血を流し続けてきた、少年の心の肌の上を覆ってきた苦く痛い年月のかさぶたが、剥がれおちて、私は三十数年ぶりの情感を、突如として取り戻した。
なんということだろう。あれほど傷つき膿み果てたはずの、少年の心はまったく無傷であった。
いな、この長い年月のかさぶたの下で、いつのまにか少年の心の傷は癒えて、真新しい赤子のような肌を取り戻していたのだ。
私は、私のもっとも大事な時代を癒し救うために、年齢を重ねていた。そのことが突如としてわかった。
ほかのアダルト・チルドレンの人たちも、きっと同じだと信じる。
私たちは、決して苦しむためだけに時間を重ねてきたのではない。その時間の層の下で、回復し治癒しつつあるものが、いまも息づいているのだ。
それは過去の死物のように見えていたが、決して死んではいなかった。
私は今日、それを知った。私は生きている。過去も現在もともに、生きている。
アニメ映画の『風の谷のナウシカ』の内容を思い出す。
あのおぞましく危険な猛毒の死の「腐海」の地下で、実は無害できよらかな砂と土が、時間をかけてつくられていた。
それ以外に適切なたとえが見当たらないほどに、私たちの心にも、そっくり同じことが、いまこの瞬間にも起こっているのだ。
Commented
by
riko
at 2012-02-18 21:10
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心炎さん、お返事ありがとうございます。
今日この記事を読ませていただき、そうだよ!!って叫んじゃいました。
私もこの頃、同じように感じるのです。
心炎さんに安心して言葉をぶつけられるのは、ACとしての苦しさをを共感できるから。そしてさらに大きいのは、心炎さんの読解力と表現力の持つ力だろうと私は思っています。
一人でも多くの方がこのブログと出会い、回復の手がかりを得られるといいなといつも思っています。
また時間切れです。(笑)
また寄らせてくださいね。
今日この記事を読ませていただき、そうだよ!!って叫んじゃいました。
私もこの頃、同じように感じるのです。
心炎さんに安心して言葉をぶつけられるのは、ACとしての苦しさをを共感できるから。そしてさらに大きいのは、心炎さんの読解力と表現力の持つ力だろうと私は思っています。
一人でも多くの方がこのブログと出会い、回復の手がかりを得られるといいなといつも思っています。
また時間切れです。(笑)
また寄らせてくださいね。
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Commented
by
心炎
at 2012-02-20 01:52
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by ecdysis
| 2012-02-18 01:20
| アダルトチルドレン・依存症
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Comments(2)