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ecdysisは「脱皮」。管理者・心炎の悲嘆と絶望、歓喜と希望のあやなす過去・現在・未来を見つめ、アダルトチルドレンより回復する為のブログ。メール:flamework52@gmail.com


by 心炎

なぜ、私は年齢を重ねたのか

 なぜ、私はこれまで、少年時代の激しい心の傷をかかえたまま、年齢を重ねてきたのか、今日わかったような気がする。

 高校時代に胸苦しい想いで生きていた頃に聴いていた曲を、何曲も繰り返して聴くうちに、私の心から三十数年という年月のうちに重ねた、分厚いかさぶたの層が剥がれ落ちるのを感じた。

 傷ついて傷ついて常に血を流し続けてきた、少年の心の肌の上を覆ってきた苦く痛い年月のかさぶたが、剥がれおちて、私は三十数年ぶりの情感を、突如として取り戻した。

 なんということだろう。あれほど傷つき膿み果てたはずの、少年の心はまったく無傷であった。

 いな、この長い年月のかさぶたの下で、いつのまにか少年の心の傷は癒えて、真新しい赤子のような肌を取り戻していたのだ。

 私は、私のもっとも大事な時代を癒し救うために、年齢を重ねていた。そのことが突如としてわかった。

 ほかのアダルト・チルドレンの人たちも、きっと同じだと信じる。

 私たちは、決して苦しむためだけに時間を重ねてきたのではない。その時間の層の下で、回復し治癒しつつあるものが、いまも息づいているのだ。

 それは過去の死物のように見えていたが、決して死んではいなかった。

 私は今日、それを知った。私は生きている。過去も現在もともに、生きている。

 アニメ映画の『風の谷のナウシカ』の内容を思い出す。
 あのおぞましく危険な猛毒の死の「腐海」の地下で、実は無害できよらかな砂と土が、時間をかけてつくられていた。

 それ以外に適切なたとえが見当たらないほどに、私たちの心にも、そっくり同じことが、いまこの瞬間にも起こっているのだ。
Commented by riko at 2012-02-18 21:10 x
心炎さん、お返事ありがとうございます。
今日この記事を読ませていただき、そうだよ!!って叫んじゃいました。
私もこの頃、同じように感じるのです。

心炎さんに安心して言葉をぶつけられるのは、ACとしての苦しさをを共感できるから。そしてさらに大きいのは、心炎さんの読解力と表現力の持つ力だろうと私は思っています。
一人でも多くの方がこのブログと出会い、回復の手がかりを得られるといいなといつも思っています。

また時間切れです。(笑)
また寄らせてくださいね。
Commented by 心炎 at 2012-02-20 01:52 x
rikoさん、共感してくださって、感謝です。
同じ苦しみを持つACのみなさんと、少しでも経験や感情を分かち合えればうれしいです。
また、お時間のあるときに、いつでもいらしてくださいね。
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by ecdysis | 2012-02-18 01:20 | アダルトチルドレン・依存症 | Trackback | Comments(2)