母の重力圏からの脱出

 すでに亡き母だが、その重力の強さは、私の人生の軌道に大きな影響と撹乱を与えるのに十分だった。

 母が熱望したから、私は恋をし結婚し、孫の顔を早く見せてあげたかった。
 それは、母のためであって、自分のためではなかった。

 なぜ、そんなにまでして、自分本来の生き方を放棄してまで、母のために生きようとしたのだろうか思う。

 昨夜、その深奥にぶちあたって、言葉をなくした。

 それは、母にほめられたかったから。なぜ、ほめられたかったというと、母に愛されたかったから。

 母に認められ、愛され、ほめられる手段が、「母の望む恋愛結婚と孫の顔」だったのだ。

 自分のための恋すらできていなかったのかと、うなだれてしまう。

 どこまで、母の重力にふりまわされてきたのだろう。

 幸福・・・母の幸福と、私の幸福はちがう。そんな簡単なことにさえ気付かないまま、青年時代を過ごしてしまったのだな、私は。
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by ecdysis | 2012-06-05 03:28 | アダルトチルドレン・依存症 | Trackback | Comments(0)