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酒乱の父のしてきたことを思い返す

ひとりで静かなクリスマスの休日と年末の支度をする日々を迎え、ふと心に浮かんできたことがある。

 こうした何事もない平穏なプライベートを過ごせるようになって、初めて振り返れるようになったのだろう。

 父のことだ。
 今は年をとったのでそうでもないのかもしれないが、若いころから60歳になるころまで、私の父親は本当にひどかったのだと。

 理由もなく思い出すのは、思春期の私や妹や幼い弟の前で、彼が毎晩のように夕餉に酒を飲んでは母と口論し、怒り、暴言を吐き、自分の使っていた箸を折り、茶碗を床に投げつけて割っていたことだ。食事が終わっても、今度はサッシの窓ガラスを割ったり、湯呑茶碗を投げつけて家具を傷つけたり、そんなことは日常茶飯事だった。

 何かあれば「こんなことじゃ家屋敷がなくなるぞ」と酔ってわめいていたが、本当に自分の落ち度で家屋敷が人手に渡ってしまった。

 あるいは、潜在的に自分のことを認めない家族や親戚に対して、腹いせにわざと家屋敷がなくなるようにふるまったのではないかという疑念すらある。

 いわゆる酒乱でアルコール依存症による狂気の沙汰なのだが、思い返して、ほんとうにろくでなしの所業だと思う。

「ほんとうにひどい毎日だった」と、今日、ひとり静かにしみじみと思い返した。

 そんな日常を子供のころから強いられてきて、健康でまともな大人になれるわけもないし、健全な家庭を自然につくっていくなど土台無理な話だったのだ。

 アルコール依存症者の子供に育つというのは、それを経験したものでなければわからない。

 大人になってAC性が発現していく、「絶望という毒」を、毎日毎晩、父親が没義道な家庭破壊をするたびに、家の中でガラスが破られ、ものが壊され、母の悲鳴や叫びが起こるたびに、私たち兄弟の心に病気の毒がしみ込んでいったのだ。

 やりきれないし悔しく情けない。父親も重度のACであることは事実だが、自分がACであることを自覚しないまま、回復の必要があることも知らずに結婚したらどうなるか。父が見せてくれた。

 飲んでいるアルコール依存症者は、ただのろくでなしだ。それはまちがいない。
 彼らは人間であることをやめた鬼の一種というほかはない。
 人間なら、自分の妻子の前で、居間や台所であんなことを毎晩できるわけがない。

 鬼になってしまったら、人間に戻ろうとしないかぎり、鬼しか住めない世界に落ちる。
 だから、アルコール依存症者は回復しない限り、刑務所か墓場か病院か、いずれかしか行き場がなくなるといわれるのだ。
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Commented by 文太 at 2013-12-26 10:14 x
酒はハード・ドラッグに位置付けされています。

何故、違法にならないのか不思議です。

僕は本当に酒を呑まなくなりました。
Commented by 心炎 at 2013-12-26 22:14 x
 たしかに薬物扱いすべきかも。モルヒネと同じぐらい依存性習慣性があるんだよね。アルコールって。タバコがだんだん社会的にしめだされつつあるけど、酒もその方向に向かうと思うよ。
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by ecdysis | 2013-12-26 01:25 | アダルトチルドレン・依存症 | Trackback | Comments(2)

ecdysisは「脱皮」。管理者・心炎の悲嘆と絶望、歓喜と希望のあやなす過去・現在・未来を見つめ、アダルトチルドレンより回復する為のブログ。メール:flamework52@gmail.com(exciteメールは2018/9/18をもって使用不能となりました)