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お盆がきた

 旧盆にあわせて短い夏休みをもらった。

 日頃の仕事の疲れをとるので、冷房をかけて寝てばかりいるが、最近、仕事になれてきてから、朝起きたときに泣きたい気持ちが、また生じるようになってきた。鬱の再発がおきないように注意しなければいけない。

 死者の魂が現世に戻ってくるという旧盆だ。母の新盆でもあるので、帰省して墓に花を供えよう。ACでアルコール依存症の特徴を備える父と会うのは不愉快だが、亡き母と弟の供養のためにいくのだ。

 自分や父や父方のACの特徴を持つ叔父伯母たちを見ていると、またACの子として育って、自分もACになった人々を見ていると、どうしてもひとつの想いが生じる。もっとも、これは私の個人的な感想で、これが正しいとか普遍的だとかいうつもりは毛頭ない。

「私のようなAC家系生まれの人は家庭を健全に保つ能力に乏しいか欠如している。だから、家庭を持つべきではない。結婚もしないほうがよく、子供を持つべきでもない。子供を健全に育てる能力がないからだ。ACは、ほかのアディクションと同じく、世代連鎖する。ACどうしの結婚によって、子供がさらにひどいACになり、最後には私の弟のように若くしてアディクションで死に至り、父のようにくだらぬ理由で家屋敷を失い、私のように家庭不適応の独身者が多く出て、血筋が絶える。
 そのような数世代にわたる無残な悲劇の繰り返しと、何世代かかけて家系が失血死していくような衰滅を防ぐには、子供をつくらないことが妥当なのではないか。子供をつくり親戚の血のネットワークが広がることは、犠牲者の増加と同義としか思えない」と、考えてしまうのだ。

 もちろん、ACも軽症から重症まで個人差があり、回復の努力を続けてうまくいく人たちも多いと思う。自分がACであることの自覚があり、それから回復しようという姿勢があれば、すこやかな家庭がつくれる可能性も高くなるだろう。しかし、自覚なくして結婚し家庭建設に失敗して離婚や家庭の離散、犠牲者の多発をもたらす例もまた、何十年も前から多かったのではないだろうか。

 私は、自分が典型的なACの自覚はしたけれど、結婚する気はもうない。すこやかな家庭をつくれる能力が欠けている気がするからだ。父に似ている部分が、それを証拠立てている。
 なぜ、こんなことを思うかというと、私のこれまでかかわってきた女性たちのほとんどが、ACだったり精神的な病をもっている人たちだったからだ。心身ともに健康な女性は、ほとんどいなかった。健全な女性とつきあえるようになっても、こちら側が原因で、ごく短期間で関係が切れてしまった。健全な女性との交際は、明らかに例外的な部類に属する。

 ACの私とかかわりができて、恋愛もふくめて一定の段階までつきあえるのは、同じACの女性だけなのだ。
 原因は、彼女たちにはない。私がACで病的なものをもっているからこそ、彼女たちと引き寄せ合って関係が生じるのだ。問題は、私自身にある。それはACであることだ。

 そして、私は自分のAC性をコントロールすることができない。
 ACとして生まれて育った私は、「家庭」を欲しながら、そのくせ「家庭」がこわい。
 他者のつくる「家庭」をうらやみながら、自分が「家庭」を持ち建設することには、脂汗が出てくるような恐怖を感じて身がすくむ。

 私にとって「家庭・家族」は「阿修羅地獄」だった。だから、そうではない家庭をつくれる人たちを妬みながら、自分には地獄の家庭しかつくれないという予測を感じておびえるのだ。この恐怖もまたコントロールできない。

 希望や願望ではなく、自分が事実として体験して形成してきた「家庭イメージ」は、あきらかに無残酷薄の一語につきる。私の過去も記憶も変えることはできない。もし、そこになんらかの意味を見出すとしても、それはたぶん普通の家庭の一般的なものごとの解釈とは、およそかけはなれたものとなるだろう。

 いずれにせよ、「普通」でも「健全」でもない自分という「事実」は変えようがないのだ。
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Tracked from どんじり負けでは終わらない at 2007-08-13 13:46
タイトル : 酒飲み肝硬変
肝硬変を宣告された人は、見た目よりかなり落ち込んで暗くなっています。そこに良かれと思ってでしょうが、「絶対飲むな」とか酒の話題ばかり出さないでください。酒が悪いことは自分が一番よく知っています。たとえ、隠れて飲んでいても責めないでください。そこを乗り切るのは自分です。... more
Commented by わぶはんぺ at 2007-08-13 11:28 x
私も家庭はもちたくないです。怖いです。
今、付き合ってる人(アディクト)とずーっと付き合っていければ、それが私の仕合せです。
Commented by at 2007-08-13 11:59 x
>わぶはんぺさん

 その恐怖、痛いほどわかります。いてもたってもいられないほど、こわいんです。家庭を持つのが、とてつもなくこわい。家庭や家族の狂気によって、もはや正常な家庭のなんたるかを知ることなく育ったせいでしょう。

 言葉では説明できても、この感情だけはどうにもなりません。
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by ecdysis | 2007-08-13 00:18 | メンタルヘルス | Trackback(1) | Comments(2)

ecdysisは「脱皮」。管理者・心炎の悲嘆と絶望、歓喜と希望のあやなす過去・現在・未来を見つめ、アダルトチルドレンより回復する為のブログ。メール:flamework52@gmail.com(exciteメールは2018/9/18をもって使用不能となりました)